2015年 01月 10日
遺影にしたらとまで言われた写真。 |
ブータンのParoという地で、通称タイガーネスト「タクツァン僧院」がある山に
登った。
8世紀頃にチベットからチベット仏教を伝えにヒマラヤをこえてブータンに
やってきた「パドマサンバヴァPadmasaṃbhava」。
チベット・ブータンでは「グル・リンポチェgu ru rin po che」と呼ばれる。
「セカンドブッタ」とまで言われている。
彼はこの地に虎の背中に乗ってやってきて、ここで瞑想したという。
ブータンに入ってから、巡る土地土地でチベット仏教の寺院に寄り拝む日々。
信仰心の強い国の中で、付いてくれたガイド君はさらに信心深い若者で、
親族にもお坊さんが多いという。
そんな彼と毎日過ごし、どこに行っても生活に祈りがあると毎日感じたし、
ブータンに居ると目にするもの全て、仏教が根本にあるのを感じた。
この時も僧院で何度も拝み、山道を下り降りて来た。
山ばっかりしかないと言っても良いくらいのこの国で、
そこに暮らす人々がいて、祈りがあり、
生きていくために必要な米などがある。
それだけで、幸せ。
幸せの国ブータン。
外から来た外国人である自分にとっては、とても豊かな気持ちになる国だった。
ただ、そこにいるだけで。
その豊かさに充たされ尽くした表情がこの写真の顔なのかもしれない。
心から充たされ、リラックスするとこうなるのかもしれない。
そんな体験が出来ただけでも、ブータンに行って良かった。
by lifeisatrip92
| 2015-01-10 19:14
| ブータン